『英語耳』のシリーズに『単語耳』というのがあります。
ようは『英語耳』の要領で単語も沢山憶えましょう、というコンセプトの本です。
ここで、前回『英語耳ドリル』について書いた後日談を書いておきたいと思います。結局、なんとなく歌えるようになった歌も1ヶ月もしたら完全に忘れました。その後『15時間で速習 英語耳』もやってみました。
本に書かれている通りにやってみました。結果、何となくできるような感じはあったのですが、1ヶ月後にはすっかり頭から消えていました。労力と時間はやたらかかるシリーズですが、やはりしっかりしたエビデンスがない筆者の経験だけからくるパロット効果というもの、もしかしたら向く人もいるのかもしれないですし、うまくいったという人もいるのかもしれませんが、実際指示通りにやって、結果が出なかったことは間違いありませんでした。
なので、このシリーズを試してみたいという方はまづ『英語耳ドリル』を指示通りにやって、終わったら1ヶ月後にどのくらい憶えているかをチェックした方が良いと思います。これで「私はよく憶えている」と言える人は、この方法が向いている人なので、このシリーズをどんどんこなして行けば良いと思います。ちなみにこのシリーズの内容は悪くないと思います。なので、パロット効果の恩恵を感じられる人ならば、このシリーズにおんぶで抱っこ、するだけで確実にかなり英語力が上がると思います。
そこで『単語耳』シリーズです。レベル1~4まであります。
まづ、単語の選択は無難で問題ないと思います。レベル1は簡単すぎるという感じですが、この方法に身体を慣らす、という意味ではちょうどよいのかもしれません。
レベル1、2は改訂版が出ていますが、3、4は改訂版がありません。おそらく2で挫折して買わない人が多いのではないかと思います。私は一応全部揃えて、内容の確認をしました。結論として言えば『英語耳』と同じでパロット効果があっている人なら、機械的に大量の単語を短い期間で叩き込んでくれる素晴らしい本になると思います。でも、レベル3,4の改訂版が出ていない時点でパロット効果があわない人の方が多いことを語っているように私は感じます。
なので、単語学習に行き詰まりを感じて、このシリーズを選択肢として入れる場合『15時間で速習 英語耳』をまづやってください。それであうかあわないかを確認しないと時間と労力を無駄にする可能性があります。
結論、極めて使う人を選ぶ本、だと思います。