この本の成り立ちを前回の2で書いた通り、この本は元々はラ講がベースになっています。あとで学習法の話をずる時の事前知識としてちょっとラ講放送時の雰囲気と本書との関連を書いておきたいと思います。
ラ講放送時のテキストは左ページに本書で言う「Challenge 問題に挑戦しよう」に当たる問題が載っており、右ページに「For Study」として参照例文などが載っていました。
「For Study」には本書で言えば、
■The bat, together with the balls, was stolen yesterday. (上巻 p4)
という感じに書いてある部分と
The age (at which S+V)→V (上巻 p4)
のような囲みの部分が載っていると思っていただけば大体あっています。
別冊解答には解答と簡単な解説(本文青字の部分と思っていただけば大体あっています)が載っていました。
これが本書では本文の中でまとめられているわけですが、実際の講義の時は左ページの問題を予習してから聞いていくと、ちょうど本文を音読しているかのような形に進み、時々例文などで出ているところを「For Study」を参照しながら、あるいはそのまま伊藤先生が口頭で読み上げているものを声を頼りにメモしていく感じで進んでいました。
5.効果的な学習法
この本を効果的に使うには
1.2回以上繰り返す
2.必づChapter単位で進める
という事を大原則にします。
ただし2に関しての注意ですが、2回目以降は同じ項目は同じ日にやる計画とします。
こうすることで1回目には分からない所のチェックや補強、2回目はバラバラだった知識を1つにまとめる、という効果が期待できます。
例えば、以下のような方法が効果的だと思います。
◆1回目◆
この段階ではノート作りはあまり気にせず、どんどん書きながら読んでいく、という感じにします。また、わかりにくい所などがあっても、そういう所は後から出てくる知識があると簡単にわかることもあります(これはもちろんこの本に限りませんが)。ですから、わからないと所に消えるボールペン等でチェックをしてどんどん先に読み進めてください。1回目で全部わかれば嬉しいですが、かといって1回目で全部わかる必要はないのです。
また、大事なことですが必づChapter単位で学習し、1つのChapterを2日に分けるような学習は避けてください。これは実際にやっていくとわかりますが、1つのChapterを2日にわけたりした場合、理解の深さが全然違ってきてしまい、同時に記憶の効率が非常に悪くなります。
1°「Challenge 問題に挑戦しよう」の問題を解きます。ただ、全然解けなくても気にしないでください。苦手な人はむしろ「解ける問題を探す」くらいに開き直ってやってください。
2°解答だけを見て答え合わせをする。この時なぜ間違ったかが答えを見ただけでわかったかどうか、をチェックします。
つまり間違った問題の中で「なぜ自分の解答が間違っているのかわからない」問題がどれかをはっきりさせるのです。
3°その上で解説を読んでいき、自分の解答が間違っていた部分は「どういう理由で間違っていたのか」をチェックしていきます。解説の中に問題が再度掲載されているのでいちいち戻らなくて済むのがこの本の親切な所。
※この時、参照ページが出てきても、読んでいるところより先のChapterのところが指定されている場合は無視します。これは混乱をしないようにするためにも大切です。
4°「復習の手引き」に従って読み直したり、まとめたりしておきます。でも、このまとめなども自分がわかればよい、というん地で間違っても綺麗にまとめようとかしないでスピード重視で進めてください。
5°翌日、もう一度「Challenge 問題に挑戦しよう」の問題を解いて理解できていない部分をチェックして、次に進みます。
◆2回目◆
1°「Challenge 問題に挑戦しよう」の問題を解く。
2°解説を読みながらノートを作ります。2回目以降は1回目で飛ばした先の方にある参照ページも丁寧に読んでいきます。
そして4で説明した「For Study」を再現するようなノートを作ります。つまり、
■The bat, together with the balls, was stolen yesterday. (上巻 p4)
という感じに書いてある部分と
The age (at which S+V)→V (上巻 p4)
のような囲みの部分を抜き出したノートを作るのです。もちろんPCでまとめるのも可です。PCでまとめる場合はフォントを小さめにしてできるだけ1枚に1ページにまとめるようにすると後で使いやすいと思います。
※Chapter1のノートの例を参考に掲載します。
(以下参考例)
Chapter1.主語と動詞
A
map is hanging on the wall.
Three
maps are hanging on the wall.
A
The bat, together with the
balls, was
stolen yesterday.
(3) The age (at which S+V)→V
B
The United States of America is a democratic country.
Mathematics is his most favorite subject.
(6) Half of this apple (are,is) rotten.(この林檎は半分腐っている)
(7) One-third of the six members
was girl.(誤りを正せ)
(8) Four of us will stay; the rest
are to go at once.
C
Mary or you (are,is) to go.
D
(2) Every
man and (every) woman in the company is well trained.
(4) He is the only one
of my friends that is
talented.
(「彼は私の友人の中で才能のあるただひとりだった」→「私の友人の中で才能があるのは彼だけだ」)
(以上)
また、これにさらに、例文や自分が大事だと思ったものを書き込みします。
以下に書き込み後の例を参考に掲載します。上の例と比較してください。
(以下参考例)
Chapter1.主語と動詞
A
map is hanging on the wall.
Three
maps are hanging on the wall.
One of the maps is hanging on the wall.
A
(1)out of :
a teen-age driver:
motorcar accident (20-B-1)
(2) The bat, together with the
balls, was
stolen yesterday.
(3) The age (at which S+V)→V
B
The United States of America is a democratic country.
Mathematics is his most favorite subject.
(6) Half of this apple (are,is) rotten.(この林檎は半分腐っている)
(7) One-third of the six members
was girl.(誤りを正せ)
(8) Four of us will stay; the rest
are to go at once.
C
He and I are of the same age.
Bread and butter is their usual breakfast.
Mary or you (are,is) to go.
D
(2) Every
man and (every) woman in the company is well trained.
(4) He is the only one
of my friends that is
talented.
(「彼は私の友人の中で才能のあるただひとりだった」→「私の友人の中で才能があるのは彼だけだ」)
(以上)
3°「復習の手引き」も今度は指示に従って読み直しつつノートに書き込みます。
4°翌日、問題が全部答えられるかを確認し、解答の根拠がしっかりいえるかどうかをノート片手に確認します。
5°理想としては駿台文庫「新・英文法頻出問題演習[PartⅠ文法編]」の該当項目をこなして、穴を埋めるようにします。(この本については近日中の更新で扱う予定です)
(次回は「新・英文法頻出問題演習[PartⅠ文法編]」を使った復習の手引きと初期の正誤表等を資料として掲載します)
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